意外なところで、意外なことを知る

通販の会員向けの情報誌で、意外なことを知りました。日本画家の上村松園が、未婚の母だったというのです。しかも未婚のまま産んだ子供は、後に上村松篁として日本画で大成します。このことは、日本画に詳しい人なら当然のように知っているのかもしれません。でも私にとっては初めて知ることでした。上村松園の絵というと、上品な美人画というイメージがあります。また「その絵を見ていると邪念の起こらない、またよこしまな心をもっている人でも、その絵に感化されて邪念が清められる……といった絵こそ私の願うところのものである」など、松園が生前残した言葉も、品位や品格を感じさせるものが多いように思います。他方で未婚の母というと、品位や品格とはおよそ反対の印象を受けます。だから作品や言葉からは、松園が未婚の母だったこととうまく結びつかない感じがするのです。松園本人も、敢えて未婚の母だったことを表に出さずにひたすら作品に精進したようです。本人のエッセイでも、また評伝の類でも、未婚の母ということについてはほとんど触れられていません。しかしながら見方を変えると、松園が清濁併せ呑むような一面を持っていたからこそ、品のある作品が生まれたのではないか、という気もします。

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